<五輪スピード>高木選手「空回り」 岡崎選手「次」に意欲(毎日新聞)

 【バンクーバー飯山太郎】シンデレラスケーターが五輪の厳しい洗礼を浴びた。18日(日本時間19日)に行われたバンクーバー五輪のスピードスケート女子千メートル。日本スピードスケート史上最年少の15歳で五輪代表となった高木美帆選手(北海道・札内中)は、完走選手中最下位の35位に終わった。高木選手は「普通に滑ってるつもりだったけど、いつもと違った」と大舞台独特の雰囲気を味わった。また38歳の大ベテラン、岡崎朋美選手(富士急)は、34位に終わったが、4年後のソチ冬季五輪に向けて現役続行の意向を示した。

 昨年12月の五輪代表選考会ですい星のように現れた高木も、さすがに五輪初レースには平常心で臨めなかった。スタートラインに立つまでに、さまざまなことが頭に浮かんでは消えた。「これも良い経験」「まだ千五百メートルがある」「レース前の準備は十分だったかな……」。普段なら目の前のレースに集中するだけだが、できなかった。

 得意なはずの後半に失速し、自己ベストより約2秒も遅いタイム。ゴール後に自らのタイムを確認した時には、表情を変えなかった。滑っている時点で「あんまり(タイムは)出ていないな」と思っていたからだ。本来のレースができなかったことは、自分で一番わかっていた。

 「体は動いたけど、空回りした感じ」と高木選手。しかし表情は淡々としており、思い詰めた様子はなかった。「この経験を次のレースにつなげたい」。今大会、まだ千五百メートルと団体追い抜きの2レースに出場する。一つ一つが明日への糧だ。

 一方、岡崎選手の5回連続5度目の五輪は、不本意な結果で終わった。16位だった五百メートルに続き、今大会最後の出場種目の千メートルは、過去の五輪出場を通じて最低の34位だった。

 「でも(高木)美帆ちゃんに勝ってよかった。お母さん(みたいに年上の私)を立ててくれてありがとう」と苦笑い。42歳となる4年後のソチ五輪に向けては「できる環境があれば、やりたい気持ちはある」と意欲を示し、「(07年に結婚した夫の姓の)『安武』で出ようかな」と笑った。

 ◇愛娘の姿に感激 高木選手の両親

 高木選手の両親は観客席から愛娘の初めての五輪の舞台を見守った。最下位に終わったが「五輪に連れてきてくれてありがとう」と拍手を送った。高木選手が出国してから顔を見るのは、この日が初めて。父愛徳(よしのり)さん(52)は「こんなに大きな大会で滑れるなんて恵まれている」。スケート選手で3月の世界ジュニア選手権にも出場する姉菜那さん(17)は「自分も出られるよう頑張りたい」と目を輝かせた。【金子淳】

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